事業を終えて

おわりに
 
 まずは、この場をお借りして、3.11大震災でお亡くなりになったみなさんに心からご冥福をお祈り申し上げます。
 
 僕たちは、震災前から、石巻のまちづくり活動をし、その後、地域的な問題解決に向けて活動をしてまいりました。
 大震災が起き、僕も、ほとんどのメンバーも被災し、避難所生活、在宅避難を余儀なくされました。しかしながら、動ける者だけでも救援活動をしようと、震災の翌日から、情報収集、避難所のニーズ調査を行い、救援物資を届け、炊き出しなどの活動をしてまいりました。
 
 被災地の大半の方々が、避難所生活から、仮設住宅へと移行し、自力でアパートや貸家に住む方が増えるにつれて、何かしら、自立に向けた支援ができないかと、今回、WAMの助成を受けて、子育て支援活動を行うことができました。
 県内の六団体が連携する事業は、他にはなかなかないものと評価をいただきました。しかも、市民団体同士による協働事業は、今後も必要とされていますし、そのような連携こそ、被災し余力を失っている被災地の団体には、今後重要な仕組みではないでしょうか。
 子育て支援という大枠のもと、様々な団体が連携することによって、単体ではなかなか難しいサービス提供も、複数の団体が連携することによって、今回は、多数の、多種多様な子育て支援のサービスが提供できたものと思います。
 
 仮設住宅の皆さんや在宅避難の皆さんと、たくさん触れ合うことによって、様々な悩みや問題を見聞きすることもできました。しかしながら、中には、容易に解決することができない大きな問題もあります。特に、今回の事業で傾聴できたことですが、複合的な要因による精神的な問題を抱える方が、潜在的に多数いらっしゃるということです。これは、今後、専門家による本格的な支援が必要な分野の一つです。

 救援物資や義援金をいただくことは、大変ありがたいことではありますが、それだけでは、「復興」にはなりません。まして、自立できないから、物資やお金が必要だという悪循環に陥る「依存」という逆作用を引き起こすこともあります。
我々は、被災者の一人として、被災地の団体としても、市外県外からの支援者の方々に、現地の本当の声を届け、今後あるべき、「支援」とは何か、被災地の皆さんが、自立するために必要な支援は何かを伝えていこうと思いますし、自らも、あるべき支援とは何かを考えながら、行動してまいります。

復興はまだまだ先です。10年、20年かかるかわかりません。今後とも、被災地に目を向けていただきたいと思いますし、共に、新しい日本をつくっていただければと思います。

特定非営利活動法人DoTankみやぎ 理事長 遠藤学

 

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